脳科学者の茂木健一郎氏(57)が、新型コロナウイルスの感染拡大による自粛ムードの中、「社会には小学生の不謹慎力、そして忌野清志郎さんが必要だ」との考えをつづった。

茂木氏は2日、ツイッターを更新。イベントの開催自粛や小中高校の臨時休校などの混乱が続いている状況に、「大切なことだと思うのは、やたらと自粛したり、控えてばっかりいないで、出かけるときはでかけて、うまく工夫して集まったりしていないと、経済が回らなくなってしまう」とし、「そこで思い出すのが小学生の(特に男の子の)『不謹慎力』だ」と書き出した。

かつて人気を博したバラエティー番組「8時だョ!全員集合」での加藤茶によるコント「ちょっとだけよ」や、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの「スモーキン・ブギ」などが小学生たちの間で爆発的に流行していた当時のことを「教師たちがものすごく焦っていたのを今でも覚えている。(笑)。あれは不謹慎力全開であった」と振り返り、「これは男の子に限ったことじゃないかもしれないけど、小学生くらいは、大人たちの良識だとか優等生的な見識だとかそういうものに可愛く結果としてさからう『不謹慎力』があって、それが今のご時世で自粛や休校やらで解放されなくなってしまっているとすると子どもたちにも不幸だし、社会にもよくない」と持論を展開した。

続けて、「不謹慎力を、大人になっても保っていて、クリエイティヴに展開していたのが、忌野清志郎さんだと思う。社会には小学生の不謹慎力、そして忌野清志郎さんが必要だ」と私見を述べ、「いろいろ良識が説かれて(良識は大切だけれども)自粛が広がる今だからこそ、敢えて、不謹慎力の大切さを今朝くらいはふりかえってみたい」とつづった。