尾美としのり(54)が11日、前日10日に肺がんで亡くなった、映画監督の大林宣彦さん(享年82)を悼み、所属事務所を通じ「…残念です」とひと言、コメントした。

尾美は1978年(昭53)に映画「火の鳥」(市川崑監督)に子役としてデビューし、17歳だった1982年(昭57)に、大林さんの映画「転校生」に主役の1人、斉藤一夫役に抜てきされた。その後、83年「時をかける少女」の堀川吾朗役、85年「さびしんぼう」の主人公井上ヒロキ役と、大林さんの代表的なシリーズ「尾道3部作」の主要な役どころを演じた。

その後も、同年の「姉妹坂」、86年「彼のオートバイ、彼女の島」と「野ゆき山ゆき海べゆき」、87年「漂流教室」、88年「日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群」、92年「青春デンデケデケデケ」、93年「はるか、ノスタルジィ」と「水の旅人 侍KIDS」、94年「女ざかり」、12年「この空の花 長岡花火物語」と、大林さんの映画に数多く出演した。