船越英一郎(59)がテレビ朝日系ドラマスペシャル「家栽の人」(近日放送)に主演することが19日、分かった。“2時間ドラマの帝王”が、風変わりな家庭裁判所判事役で新しい顔を見せる。

小学館「ビッグコミックオリジナル」で87~96年まで連載された、原作毛利甚八氏、作画魚戸おさむ氏による人気作のドラマ化。地方都市の家庭裁判所を舞台に、植物好きの判事・桑田義雄(船越)が道を誤った少年たちの更生を支える姿を描く。タイトルの「栽」は、人にも植物にも愛をもって接する桑田を表現しているという。事件の迅速な処理を重視する家裁の中、桑田は少年が抱える問題の本質に時間をかけて向き合う。家裁にこだわり、栄転を拒む変わり者でもある。緊張感あふれるおなじみのサスペンスから一転、今作の船越は心温まる人間ドラマを演じる。

原作ファンの船越にとっては念願の主演となった。「人の道、少年の心の機微、それに大人がどう向き合うべきなのかが描かれ、まさに名言、金言のるつぼ!」と作品の魅力を力説。そして「暗いニュースが多い今だからこそ、人間の原風景みたいなものをじんわりと感じていただけるドラマになれば」と続けた。

船越は同局系「火災調査官・紅蓮次郎」シリーズにも主演。同じ「かさい」に縁を感じ「『火災調査官』では灰の中から真実を見つけてきましたが、この作品では人間の奥に潜む真実を見つけ、その心に“善”という名の種を植え、育てていきます!」と話している。