グループサウンズ(GS)「ジャッキー吉川とブルー・コメッツ」のリーダーを務めたジャッキー吉川(じゃっきー・よしかわ)さん(本名板岡公一=いたおか・こういち)が死去していたことが21日、分かった。81歳。関係者が詳しい死因を調べている。

所属事務所によると、吉川さんが群馬県内の自宅で亡くなっているのを20日午後、訪れた関係者が発見したという。最近は自宅で1人暮らしをしていたが、事務所の人に買い物を頼むなど、周囲とは連絡を取り合っていたという。葬儀・告別式の日程や喪主は未定。お別れの会などは、新型コロナウイルスの感染拡大状況を踏まえた上で、今後検討していくという。

1961年にブルー・コメッツにドラマーとして加入。66年に東京・日本武道館でのザ・ビートルズ日本初公演に前座として出演し、同年末から3年連続で「NHK紅白歌合戦」出場。翌67年には大ヒット曲「ブルー・シャトウ」で「第9回日本レコード大賞」を受賞した。美空ひばりさんの代表曲「真赤な太陽」のレコーディングでは、バックバンドを務めた。米人気番組「エド・サリバン・ショー」にも出演し70年代にかけて、GS黄金期のブームをけん引した。

01年10月、メンバー井上忠夫さんの死をきっかけに、29年ぶりにグループ活動を再開。アルバムを発売するなど、精力的に活動していた。10年に転倒した際に後頭部を強打し、脳出血を患ったことはあったが、大きな病気はなく、近年は依頼を受けたライブイベントに出演するなど、昨年まで活動していたという。