外出を自粛する「巣ごもり生活」の日が続いています。そんな窮屈な日常の中でも、遊び心や楽しみ、癒やしの時間は常に持っていたいものです。

前向きに、豊かな気分で毎日を過ごすため、きょうから日刊スポーツの芸能記者が、おうちで楽しめるエンタメライフを紹介します。えりすぐりの「この一本」をどうぞ。

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テレワークが急速に普及しているが、環境の変化に戸惑う人も多い。オンとオフの区別がしづらい。よほど自分を厳しく律しないと仕事への集中力が途切れてしまう。とはいえ、時には息抜きも大切だ。

そんな時にお勧めなのがNHKが4月から本格スタートさせた動画配信サービス「NHKプラス」だ。有料のNHKオンデマンドと違い、受信料さえ支払っていれば無料なのがうれしい。1週間の見逃し配信があり、番組表から探せるほか、検索サービスも充実。パソコンに向かって行き詰まった時に最適だ。中でも、連続テレビ小説は1話15分。ブレークタイムにはぴったりで、気分転換したあとは仕事もはかどる? と思い込もう。

現在の「エール」は昭和の音楽史を代表する作曲家の古関裕而さんをモデルにした作品。窪田正孝演じる作曲家古山裕一と妻の二階堂ふみ演じる音が、二人三脚でヒット曲を生み出していく物語だ。2人以外の登場人物のキャラも立ち、音楽もふんだんでとにかく退屈させない。ややオーバーな芝居やバタバタ感はあるものの、コロナ禍ですさんだ世の中には一服の清涼剤だ。

同作のほかにも17年の朝ドラ「ひよっこ」が放送中。前作「スカーレット」総集編の前後編も5月5日午後3時5分(BSプレミアムは7日午前9時、8日午前9時)から放送される。テレワークでのお疲れには、元気になる朝ドラは絶好の特効薬だ。【竹村章】