タレントの麻木久仁子(57)が、厚生労働省が新型コロナウイルス感染症による東京都の死者数を修正したことを加藤勝信厚労相らが把握していなかったことに、「これが由々しきことでないなら、コロナ対策なんて案山子でもできるってことに?」と批判した。

国民民主党の玉木雄一郎代表は11日の衆院予算委員会で、厚労省が都道府県の公表している情報に合わせて集計方法を改めた結果、東京都の死者数が19人から171人に大幅修正されたとの報道について「事実ですか?」と質問。答弁に立った加藤厚労相は「いつの、どういう報道ですか?」などと応じ、玉木氏は「いや、驚きましたね。先週末の話(報道)ですが、ご存じない?」「ちょっと大丈夫ですか!?」と疑問を呈した。

玉木氏はその後ツイッターで「予算委員会で、東京都の死亡者数が19名から171名に大幅修正されたことを質問したら、加藤大臣も、西村大臣も、安倍総理も誰も知らなかった」とし、「科学的根拠に基づいて緊急事態宣言解除を判断するときなのに基礎的データさえ正しく政権中枢に上がっていない現状は驚くべき事態だ」とした。

麻木は12日、ツイッターで、「厚労省自身が発表し、報道され、アタシ如きもニュースで見たことを、厚労大臣が知らないと」と驚き、「これが由々しきことでないなら、コロナ対策なんて案山子でもできるってことに?大臣は情報の集約について早急に改善しないと。(まさか聞いたけど聞き流してたってことは流石にないだろうと信じて)」とした。