番組初のリモート収録を行った日本テレビ系「笑点」(日曜午後5時30分)が17日、放送された。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、この日は司会の春風亭昇太(60)以外のメンバーがおのおのの自宅から収録に参加。「笑点」史上初のリモート収録となった。

昇太は「こんなご時世でいろんなところが大変ですが、『笑点』もついにこの時がやってきました。スタジオには私1人。他のメンバーの皆さんは自宅でのリモート放送でお届けします」とあいさつ。モニター越しのやりとりではメンバーが近況を明かし、三遊亭小遊三(73)は「断捨離です。時間があるので古いものを捨てている。思いがけずに若い時の写真が出てきちゃって、見とれて進まない」、林家木久扇(82)は「ずっと孫と遊んでます」、三遊亭円楽(70)は「神経が細いせいか、帯状疱疹(ほうしん)が出まして。ストレスでピリピリして。ずっと医者通いです。ずっと暇だからお医者さんと付き合ってます」などと報告した。

番組は「笑点」50周年の歴史を振り返りながら進行。桂歌丸さんの最後の出演回も放送され、その収録後、歌丸さんが「泣くまいと思いましたけど、やっぱり悲しいです。でも落語はこれからも続けていきます。よろしくどうぞお願いいたします」とあいさつし、手ぬぐいで涙を拭う姿もうつされた。

歌丸さんとのバトルが番組名物だった円楽は、19歳で出会った時のことを振り返りながら「『笑点』に入った時も『私のことでも何でもネタにしていいよ』とおっしゃってくださって、育ててくださった。これからも55年、60年と頑張ってまいりますので、歌丸師匠も頑張って成仏してください」とジョークを交えて感謝を伝えた。

来週はリモート大喜利に挑戦するという。