体調不良のため、キャスターを務める日本テレビ系「news zero」(月~金曜夜)の出演を13日から見合わせていたフリーアナウンサー有働由美子(51)が17日、ニッポン放送「うどうのらじお」(金曜午後3時半)に自宅からリモートで生出演した。

新型コロナウイルスのPCR検査は陰性だったとし、涙で「大切な人の命を1%でも危険にさらすことがいちばん怖かった」と、体験した不安を語った。

「おかげさまで体調は万全」と元気な声で13日の朝を振り返った有働アナは「目覚めたら尋常じゃなく体がだるく、起き上がれない感じ」。「家族zero~」などとおどけながら話したが、前日(12日)に、元NHKの「大事な先輩」である松平定知アナウンサー(75)と会食したことを明かすと、みるみる涙声になった。

松平アナを“殿”と呼んでいる有働アナは「もし、75歳の殿にうつして重症化するようなことになったらと考えたら。(解熱剤を)点滴している腕が、そっちの方が震えた」。すぐに電話して事情を語ったところ「気にするな。こっちはピンピンしているよとおっしゃってくださった」。

その後、松平アナから来たというメールは「きのうはひょっとして君は体調変調をおして無理して来られたのではないか。気配りのできない自分をひどく責めている。小生は変調なし。小生のことはまったく心配せぬように」。有働アナは「これを読んで本当に…」と語ると、10秒以上絶句。「う、う…」としゃくり上げながら、「あらためて思ったのは、自分がどうかじゃない。大切な人の命を1%でも危険にさらすことがいちばん怖かった」と話した。

13日の朝については、「尋常じゃないだるさ」「起きられない感じ」「2、3歩あるくとベッドにゴロン」「じっとしていられずベッドでのたうつ」「のどにテニスボールを詰められたような痛さ」「ものすごい寒い」などと振り返り、「仮にコロナなら番組はどうするのか」などの不安を語った。

PCR検査の陰性に「良かったー、とホッとしたが、夜も熱が39・1度まで上がる。コロナじゃないならこの病気は何?」。検査の結果、免疫力低下によりへんとうが腫れ、細菌が入ったと診断された。一連の体験を通し「コロナに自分がなったらと思ってみたら世界が変わった。シミュレーションしないと、取り返しがつかない後悔をすると身に染みて分かった」と話した。

有働アナは13日朝に発熱とだるさがあり、病院で診察。新型コロナウイルスのPCR検査を受けた。せきや味覚異常などはなかったが、大事をとって同日から「zero」を欠席。発熱したら8日間休むという日本テレビの規定に従い、今週いっぱい「zero」を休むことになっている。