15年3月19日に89歳で亡くなった桂米朝さんの長男で、米朝事務所の代表取締役社長、落語家の桂米団治(61)が3日、大阪・天満天神繁昌亭で、父の功績をしのぶ「米朝五年祭特別公演記念・直筆原稿パネル展」(3~30日)の取材会を行った。

繁昌亭のロビーに、米朝さんの創作落語「一文笛」の400字詰めの原稿用紙15枚と活動記録が展示される。「一文笛」について、米団治は「米朝の高座姿を本当にほうふつさせる落語。アイデンティティーがぎっしり詰まっている」と語った。

繁昌亭では24~30日まで「米朝ウイーク 桂米朝五年祭特別公演」と題して、米朝一門の日替わり出演による昼席特別公演を開催する。米団治は落語は演じないが、25~28日にあいさつを行い、29~30日は米団治の長男、真さんがあいさつする。1週間、米朝さんの直弟子がトリを務め、「一文笛」について、米団治は「誰かがするでしょう」と想像した。

「桂米朝五年祭 米朝まつり」は19~21日に大阪・朝日生命ホール、同30日に大阪・サンケイホールブリーゼで開催される。一門の出演に、米団治は「8月の行事の中で、みんながどこかで出ている形を取りました」と説明した。