女優の東ちづる(60)が、出身地の広島県で受けた「平和教育」を振り返り、平和への思いをつづった。

東は5日、ツイッターを更新。「広島での『平和教育』は、過去の戦争を教わる教育だった。教科書にはない学習」と書き出し、「被爆者の証言、戦地で戦った元兵士の語り、映像、写真、はだしのゲン、ケロイドのホルマリン漬け、焼けた衣服・・・資料を元に作文を書き、巨大な被曝画も描いた。怖くて、辛くて、哀しくて、泣きながら知っていった」「時に夢でうなされ、ご飯が喉を通らないこともあった」と、当時を振り返った。

続けて「今になって改めて思う。あのような教育はありがたかった。想定、想像するチカラ、そして、個別的自衛権、憲法、武器などについて、ムードや感情で発言せず、調べて考えて言葉にしたいというチカラもつけてくれたように思う」と、学び得た物事について記した。

広島と長崎に原爆が投下されてから、今年で75年。「8月になると。胸がざわざわする。それが広島、長崎の人たちだけではなく、日本中の人だといいなと思う。日本に投下されたのだから。日本が参戦したからなのだから。地上戦があった沖縄も日本」「あちこちに受けた空襲も日本。他国を攻め、苦しめたのも日本」と東。「75年、『平和』を維持している。素晴らしいことだ。祈ったり願ったりするだけじゃなく、先人が考え築きあげてきてくれた平和。『平和』のもろさを知ってる人たちが頑張ってきた」とし、「最近思う。『平和』とは『戦争』をしていないということだけではないと。社会保障の基盤が整い、どんな状況、どんな状態でも、あらゆる全ての人が幸せになる権利『福祉』が充実してこそ、『人権』が守られてこそだと」と、思いをつづった。