シンガー・ソングライター長渕剛(63)が22日、配信アプリ「LINE LIVE」で、オンラインライブ「ALLE JAPAN(エールジャパン)」を行った。

78年のデビュー以降、長渕にとっては初めての試み。ステージは、360度のビジョンに囲まれた。300人のファンがビジョンに映し出されると、リアルタイムでコミュニケーションも図った。ファンとの橋渡し役として、フリーアナウンサーの笠井信輔アナウンサー(57)が出演。選ばれた医療従事者のファンらからリクエストされた曲を生披露してエールを送るという、オンラインならではの演出でも魅了した。

長渕は笠井アナから、新型コロナウイルスの感染が拡大する現状について問われると「2月、3月は本当に絶望を感じたんですね」と振り返った。それでも「パッと窓を開けたら、自宅の小さな庭でうぐいすが鳴いていた。屋上に駆け上がって空を見たら、見たことないような青い空が広がっていて、見えるはずのない富士山が見えた。川が好きだから多摩川に行ったら、水の流れに太陽の光がキラキラ宝石のように輝いていて、ふと思った。これは見たことがないんじゃなくて、自分の原風景だった。すべてが止まってしまったけれど、これは『止まれ』ということだと思った。コロナには感謝はしてないけど、『止まる』ということの大切さも教えてくれた」と語った。

最後は、ファンとともに「Myself」を歌った。長渕は「今日は会えて良かった。コロナなんかに負けないでいこうよ!」と呼びかけた。さらに「形は変わっても、変わらないものもあると思った。必ずまた会おう。今日みんなに会えて、また明日が待ち遠しくなったよ」と笑顔で初のオンラインライブを締めた。

完全生配信で行われた今回のオンラインライブでは、同プラットフォーム(LINE LIVE-VIEWING)としては過去最大の8万人を動員した。