大麻取締法違反容疑(所持)で8日に逮捕された、伊勢谷友介容疑者(44)が19年に設立し、学長に就任していたLoohcs(ルークス)高等学院を公式サイトは10日、運営会社Loohcs株式会社の斎木陽平代表取締役名で「教育に携わる者として、学生のみなさまに対する重大な不誠実な行為であると考え、Loohcs高等学院の学長を2020年9月9日付で解任いたしました」9日付で伊勢谷容疑者を学長から解任したと発表した。その上で同容疑者をLoohcs取締役からも解任の手続きを進め「本日、マネジメント会社経由で辞任を前提とした手続きの依頼を申し入れました」と発表した。

公式サイトは「弊社には、伊勢谷の任命責任がございます。今回の容疑事項のような事実を、事前に把握できなかったこと、深く反省しております。私たちの任命・学長選定の甘さから、何よりも学生、保護者のみなさまにご迷惑、ご心配をかけるという、あってはならない事態を引き起こしていることを痛切に受け止め、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

その上で、後任の学長の選任については現時点では未定とし「現在は暫定的に弊社代表取締役である斎木陽平が代行し、学校の運営業務は滞りなく行われております」と運営には問題がないことを強調した。

ルークス高等学院は、19年開校。既存の教育システムとは一線を画し、担任を置かずに学生主導でビジネスやテクノロジーなどのカリキュラムを学ぶのと並行し、学生が自ら設定するなどしたプロジェクトに取り組む、新たな形態の高校として注目されてきた。また、「難関大学に合格しなかったら全額返金」を学費の全額返金をうたったのも話題となった。

同校は、伊勢谷容疑者が逮捕された8日夜、謝罪文を発表した。その上で、斎木代表は「伊勢谷とは、2年前より、Loohcs高等学院の運営において、ビジョンやミッションの構築において助言を受け、教育理念をともに作ってきたと認識しております」と、伊勢谷容疑者との関係性と経緯を説明した。その上で「その伊勢谷がこうした事態を招いておりますことにつきましては当社としても誠に遺憾であり、また教育事業を行うものとして、その責任を痛感しております」と反省の思いをつづっていた。