堺雅人主演のTBS系日曜劇場「半沢直樹」(日曜午後9時)の13日放送の第8話世帯平均視聴率が25・6%(関東地区世帯)だったことが14日、ビデオリサーチの調べでわかった。

第1話は22・0%、第2話は22・1%、第3話は23・2%、第4話は22・9%、第5話は25・5%、第6話は24・3%、第7話は24・7%、第8話で最高記録を0・1ポイント更新した。

13年に放送され、主人公の半沢直樹が銀行内の不正の数々を暴いて人気を得たシリーズの続編。子会社への出向を命じられる衝撃のラストで幕を閉じた前作に続き、出向先で奮闘する営業企画部長・半沢と銀行本店へ復帰し、営業第二部次長として活躍する半沢の姿が描かれる。4月スタートの予定だったが、新型コロナウイルスの影響で約3カ月、放送開始が遅れた。

第8話で半沢は、花(上戸彩)から智美(井川遥)が元銀行員で、かつて中野渡頭取(北大路欣也)の部下だった過去を聞く。

一方、大和田(香川照之)は「銀行員生命をかける」とまで言った債権放棄の受け入れの提案に失敗した紀本常務(段田安則)をここぞとばかりに追い落としにかかるが、逆に先の合同報告会が原因で中野渡頭取に参考人招致のうわさがあると突きつけられてしまう。政界のドン・箕部幹事長(柄本明)がついに牙をむいたのだった。

そんな中、帝国航空の山久(石黒賢)からタスクフォースの再建草案を見せられた半沢は、赤字路線の羽田・伊勢志摩路線が撤退リストから外されていることに気づく。伊勢志摩は、ほかならぬ箕部の選挙地盤であり、建設に尽力した彼の功績をたたえ、地元では「箕部空港」とも呼ばれていた。

すべてのカギを握っているのは箕部だと確信した半沢は、あらゆる手段で手がかりを探す。そんな中、黒崎(片岡愛之助)もまた箕部を追っていると知る。

こうして半沢は、東京中央銀行が抱えるとてつもない“闇”の扉を開く。

◆直木賞作家池井戸潤氏の小説「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」が原作。13年7~9月放送され、平成のドラマで視聴率1位(最終回42・2%=ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録した。ドラマ内の半沢直樹の名言「倍返し」が同年の流行語大賞にも選出されるなど、社会現象になった。今作は同氏の小説「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」の映像化となる。