欅坂46の新グループ名が、櫻坂46(さくらざかフォーティーシックス)に決まったことが20日、分かった。東京・六本木のさくら坂が由来。10月12、13日に生配信されるラストライブまでは欅坂46として活動し、翌14日からは櫻坂46として再始動する。新しいグループカラーは白。日刊スポーツがロゴを独占入手した。
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欅坂46の由来となった六本木ヒルズ沿いの「けやき坂」の近くに、並行する坂がある。六本木ヒルズのレジデンス棟など、閑静な住宅街に隣接し、桜並木が続く、上品な雰囲気の「さくら坂」だ。桜の季節には夜にライトアップされることもある、桜の名所でもある。付近には「さくら坂公園」もあり、子ども連れの姿も見られる。
欅坂46は7月の配信ライブで、5年の歴史に幕を閉じての改名再出発を発表していた。坂道シリーズは基本的に実在する坂や地名を冠しており、新グループ名が注目されていた。キャプテン菅井友香(24)は「初めてこの名前を聞いた時は、日本を代表する花の名前をグループ名として名乗れることをすごくうれしく感じましたし、この名に恥じないような誇り高いグループになりたいと強く思いました」と話している。
20日の夜、デビュー曲「サイレントマジョリティー」のミュージックビデオロケ地でもある、東京・渋谷のスクランブル交差点の街頭ビジョンで、新グループ名がサプライズ発表された「全員で、輝ける未来へ。まだ何色にも染まっていない、真っ白な桜のように」「欅坂46を、超えろ」などと表示された。メッセージ性の強い楽曲とクールなパフォーマンスで音楽史に確かに刻まれたグループが、5年の歴史を締めくくる。
「櫻」の画数は、くしくも「欅」と同じ21画。旧字体からは、日本らしい美しさや風流さもより濃く感じられる印象だ。菅井は「ラストライブまでは欅坂46として悔いの残らないように全力で走り抜けたい」と力を込め、「欅坂46として経験したことも大切にしつつ、メンバー一丸となって新しいことにも貪欲に挑戦していきたい。ファンの皆さんと一緒に、満開の花を咲かせられるように頑張っていきたいです」と誓った。
<欅坂46のあゆみ>
▼15年8月 1期生オーディション最終審査を開催し結成。当初は「鳥居坂46」のグループ名でメンバーを募集していたが、合格発表時に「欅坂46」への変更が発表された
▼16年4月 シングル「サイレントマジョリティー」でデビュー
▼同12月 初の単独ライブを東京・有明コロシアムで開催。「NHK紅白歌合戦」に初出場
▼17年1月 菅井友香がキャプテン、守屋茜が副キャプテンに就任。
▼18年11月 2期生9人が加入
▼19年9月 初の東京ドーム公演を開催
▼20年1月 全シングルでセンターを務めた平手友梨奈の脱退、鈴本美愉と織田奈那の卒業を発表
▼同2月 坂道研修生から欅坂46に配属が決まった新2期生6人が加入
▼同7月 配信ライブを開催し、グループの改名再出発を発表
▼同8月 配信限定のラストシングル「誰がその鐘を鳴らすのか?」リリース
▼同9月 新グループ名「櫻坂」を発表
▼同10月12、13日 無観客配信形式でラストライブを開催予定
◆坂道シリーズ 11年8月に「AKB48の公式ライバル」として誕生した乃木坂46が元祖。15年8月に第2弾として欅坂46が結成。欅坂46から派生したけやき坂46(読み:ひらがなけやき)が、昨年日向坂46に改名し同3月にシングルデビューした。18年には乃木坂46、欅坂46、日向坂46で「坂道合同オーディション」を開催。昨年のNHK紅白歌合戦には3グループがそろい踏みを果たした。