妻夫木聡主演のTBS系連続ドラマ「危険なビーナス」(日曜午後9時)11日放送の第1話視聴率が14・1%(関東地区世帯)だったことが12日、ビデオリサーチの調べでわかった。

作家東野圭吾氏の同名小説が原作。失踪事件をきっかけに、主人公が巨額の遺産をめぐる謎に挑むミステリーだ。妻夫木が演じる正義感が強くてうそをつけない独身の獣医師・伯朗は、異父弟・明人(染谷将太)が失踪したと聞かされ、30億円もの遺産がからむ名家・矢神家の争いに巻き込まれていくラブサスペンスだ。

明人の妻・楓役を吉高由里子、矢神家の養子で昔から伯朗を見下している勇磨役をディーン・フジオカ、伯朗の務める動物病院で助手をする蔭山元美役を中村アンがそれぞれ演じる。

第1話で、ある日、いつものように動物病院で診察をしていた伯朗のもとに「弟の妻」を名乗る謎の美女・楓が突然現れ、弟・明人(染谷将太)が失踪したことを聞かされる。

さらに楓は、明人の失踪には親族の誰かが関わっているのではないかという。

親族とは、伯朗の母が夫を亡くした後に嫁いだ「矢神家」の一族。伯朗は矢神の家では先夫との間の子として肩身の狭い思いをしてきており、母の死後は一族と疎遠になっていた。一方、矢神の血を引く明人には総額30億円とも言われる遺産の相続権があり、現当主が危篤状態にある今、その遺産を狙う親族が明人をさらったかもしれないと楓は訴える。

もう矢神家とは関わらないと決めていたが、困っている女性を放っておけない伯朗は楓と共に矢神の屋敷へ向かう。そこには昔から伯朗を見下している矢神家の養子・勇磨をはじめとした一族の面々が顔をそろえていた。伯朗と楓が調べを進めていくと、一族の不穏な動きが次々に浮かび上がってくる。

そんな中、伯朗は楓と行動を共にするうちに、捉えどころのない不思議な魅力に引かれていく。その様子を察した動物病院の助手・蔭山元美は、伯朗に忠告する。