カンテレの羽牟(はむ)正一社長(68)が26日、大阪市内でオンラインの秋季社長会見を開き、10月24日に生放送したバラエティー番組「胸いっぱいサミット!」(土曜正午、関西ローカル)でタレントのデヴィ夫人(80)が「不妊の9割9分は中絶によるもの」など事実と異なる発言をしたことについて、謝罪した。

「不妊症については、女性側だけではなく、男性側にも原因があり、免疫などさまざまな原因が報告されている。出演者の発言は誤りであり、多くの方々を深く傷つけ、不妊や中絶に関する偏見を助長しかねない発言だった。不愉快な思いをされた方々に深くおわびしたい」

同番組では、不妊治療の保険適用拡大について議論。パネリストとして出演したデヴィ夫人は、不妊の原因が中絶手術によるものだとし、中絶を禁じるよう求めた。発言後、同局のアナウンサーが生放送中に事実と異なると謝罪。デヴィ夫人は「数字が間違っていたかもしれません」などと陳謝していた。10月28日にカンテレは正式に謝罪していたが、この日、羽牟社長が改めて謝罪した。