27日に81歳で亡くなった吉本新喜劇の元座長で、大阪市議会議長を務めた船場太郎(本名・松原昌平)さんの通夜が29日、大阪市内で葬儀場で行われた。大阪市議会、府議会の議員、後援会関係者らが参列した。 船場さんと親交が深かった花谷充愉・元大阪府議会議員は「まだまだ大丈夫と聞いていた」と驚いた様子を見せ、「父親以上の存在でした」と故人を悼んだ。

昨春から治療で入退院を繰り返していたが、花谷氏によると「新型コロナウイルスの非常(緊急)事態宣言の前までは、毎週水曜日にはうちの事務所にも来られていた。コロナの感染を心配して、自宅から外に出ることができなくなった」と振り返った。亡くなる直前には「調子が悪いねん。たんがからむ」と訴えていたという。

気さくな人柄の船場さんの思い出として「ふんぞり返っているのが議員じゃない。相談があったらきちっとおうかがいするのが議員。『わしらは人のぬくもりで生きているんや』と常々、言っておられた」と懐かしんだ。

告別式は30日に執り行われる。