視聴者から寄せられた“面白かったこと”“驚いたこと”“感動したこと”などの投稿メールや、さまざまな欲望をかなえるVTRを見たマツコ・デラックス(48)と有吉弘行(46)が感じ、疑問に思ったことを独自の視点でトークする「マツコ&有吉 かりそめ天国」(金曜午後8時)では4日に2時間スペシャルで放送する。

今回のミッションは、お笑いコンビ宮下草薙の草薙航基(29)が、ハリウッドでも活動する俳優渡辺謙(61)をおもてなしするロケ。

過去に草薙は「かりそめ天国」で加賀まりこ、仁支川峰子といった芸能界の大物たちとのロケを経験してきた。マツコ、有吉からも「大物さんとの相性いいんじゃない?」とお墨付きをもらっていた。実は草薙のコーナーを見ていた渡辺から「僕も草薙くんとロケがしたいな」と逆オファーが舞い込んできたというのが今回の企画になる。

まさかの出来事に草薙は「ここで失敗したら一発退場。(相方の)宮下にも迷惑がかかるかもしれない」と不安そうな表情を見せていた。

緊張でガチガチの草薙だったが、ロケ当日は渡辺の好きなもの、欲しいと思っているものを事前に調査し、エスコートする場所をプランニングしていた。

草薙が行きつけにしているという高円寺の味噌ラーメン専門店や有楽町にある大手家電量販店、そして銀座のテーラーショップを訪れるというラインアップで勝負した。

渡辺がラーメン店で食券を買う姿やセルフサービスのトッピングを盛る姿など、貴重な姿が見られる一方、草薙は“世界のケン・ワタナベ”からどんな感想が飛び出すのか、気が気でなくそわそわ。家電量販店ではテレビの購入を検討しているという渡辺が草薙そっちのけで真剣に商品を選ぶも、すべてのことに決断が早いため、番組としての撮れ高が不安になった草薙はついに自分の買い物にまで付き合わせてしまう。

ラストには草薙たっての願いで、渡辺とおそろいのジャケットをオーダーメードで作ってもらう。初めてのオーダーメイドに戸惑う草薙のために、渡辺が生地選びからシルエット選びまでじっくりと付き合ってくれた。しかし細部にまでこだわりを見せる渡辺と、オーダーメイドがなんたるかがイマイチ理解できないまま進んでいく草薙とで、次第に好みがかけ離れていってしまい、その先には何が待っているのか。

最後の最後までチグハグさが否めない渡辺と草薙のロケだったが、緊張気味の草薙に対し「でも、最近ちょっと慣れてきているとこもあるよね」と渡辺からは鋭いツッコミも。実はバラエティー番組が好きで毎回「かりそめ天国」は見ているという熱心な視聴者の渡辺は草薙の微妙な変化にも気づいていた。

マツコ&有吉の印象も語られ、それを聞いて「今後は渡辺謙さんが見てるって思いながら番組をやらなきゃ」と2人はなぜか姿勢を正してしまった。

ガチガチの草薙の収録後のコメントは「“渡辺謙さんとロケをします”って最初に言われたときは、なんてわかりやすいドッキリなんだ、って思いました。一生お会いすることなんてないと思ってるじゃないですか…。もう何が起こっているのか、ワケがわかりませんでした。本当に緊張しすぎてしまって、ロケバスで待機している間も震えは止まらないし、1軒目で行ったラーメン店さんは、僕がよく行くところなんですけど、あのお店までの道をこんな気持ちで歩くことになるなんて思ってもみませんでした」と当時を振り返った。そして「謙さんは本当に気さくな方で、すごく優しくしてくださいました。それなのに番組スタッフは謙さんに会うっていうのにジャケットを着てくるわけでもないし、ロケ中に“撮れ高が足りません”とか言ってきて、それが聞こえてた謙さんに“撮れ高、大丈夫?”とか心配させちゃうし、そっちのほうがハラハラしちゃって、途中から気が気じゃなくなっていました」と心境を吐露している。