石田ゆり子(51)が4日、東京・丸の内TOEIで行われた主演映画「サイレント・トーキョー」(波多野貴文監督)初日舞台あいさつで、主演の佐藤浩市(59)について「女性のことを知っている」と評した。

石田は劇中で、クリスマス・イブの東京・渋谷スクランブル交差点などで発生した未曽有の連続爆破テロ事件に、買い物の途中で巻き込まれる主婦山口アイコを、佐藤は容疑者の朝比奈仁を演じた。佐藤が「サイレント・トーキョー」が役者人生40周年の締めを飾る作品であること、劇中で容疑者を演じたことを受けて、石田ら共演陣が“公開事情聴取”した。

石田は「私は、柔らかい質問をしたいんですけど…女性のしぐさで、これは好きだな、というのを…。浩市さんのファンの女性も、たくさん知っているので」と問いかけた。佐藤は、一連の事件を独自に追う渋谷署刑事課・世田志乃夫警部補を演じた西島秀俊(49)を横に「ぶっちゃけね、その手の質問は西島あたりまでにしてくれる」と要求。それでも「女性が女性っぽいしぐさをしても、何も思わないんですよ。俺は逆に、女の人がきれいに化粧しているのに、グワッとはなをかむ…そういうのを見ると、かわいいなと思う。あぁ、何か人間っぽいところ、見えたなって」と答えた。

石田は「いい話…。浩市さんは、20代のころからよくしていただいていますけれど、女の人を見る目が、すごくあるなと思って」と、しみじみ語った。佐藤が「そうですか? どこら辺が?」と驚くと、石田は佐藤が女性をいかに見抜いているかを、とうとうと語り出した。

石田 たくさん取材を受けましたよね。取材する側にも、いろいろな女性たちがいるじゃないですか。分かっているなと…厳しいんです。女の人に対して厳しさがあって、この人はちゃんと考えているか、分かって聞いているか、本当に思って聞いているか、すぐに見抜くな、と感じていて。

石田の言葉を聞き、佐藤は「そういうこと、俺、感じさせちゃっていたんだ」と思わず口にした。西島が「感じさせちゃってますよ」と笑うと「あまり表に出さないようにしてるんだけど」と苦笑すると、石田は「それが、すごくすてきだなと思っていたのです」と笑みを浮かべた。