シンガー・ソングライター平井堅(48)が23日、コンセプトライブ「Ken’s Bar」クリスマス公演を配信で行った。

5月からデビュー25周年の記念イヤーに突入も、コロナ禍でこの日が今年“初歌唱”。ライブも約1年ぶりとなり「皆さんお元気だったでしょうか? 僕はこの通り元気です」と笑顔であいさつ。観客もお酒をたしなみながら楽しむことができる同ライブのコンセプトから、「せっかくのクリスマスイブイブに時間を共有できているので、ぜひ乾杯しましょう!」と、平井もぶどうジュースの入ったグラスを手に、画面越しでファンと乾杯した。

この日は、「君の好きなとこ」「楽園」「POP STAR」などの代表曲を披露したほか、恒例のカバーコーナーでは、NiziUの「Make you happy」を、ウッドベースの音色に乗せて、軽快に歌って盛り上げた。

本来であれば、デビュー日の5月13日に地元三重でライブ、さらに10月からは全国ツアーも開催予定だったが、コロナ禍で白紙に。自粛期間中は「これほど全く歌わない1年はなくて、歌うこと以外、『歌手平井堅』としてのアイデンティティーしかない、何もしてこなかったと痛感しました」というが「自分ってこういう性格だったんだとか、この状況のおかげで分かって、1つの発見は、自分を見つめることができたということです」。

もっとも、日々の生活の中でも、基礎体温を上げるなどの体質改善を図ったという。毎晩、湯船につかる習慣をつけて、必ず5曲聞くというルーティンも確立したという。中でも、先月20日にサブスクリプションでの配信を解禁した中山美穂の楽曲を聞いているという。

「デビュー曲から並ぶ中で、(デビュー曲の)『C』からの3曲もいい曲なんですけど、僕は『色・ホワイトブレンド』から『クローズ・アップ』『JINGI・愛してもらいます』『ツイてるねノッてるね』と続いて、次の『WAKU WAKUさせて』もいいんですけど、飛ばして『派手!!!』までの5曲連続で聞いております」と、ミポリン愛も明かした。

コロナ禍で厳しい状況は続くが「一地球人として思うのは、感情のままに人と顔を近づけて話したり、青春真っただ中の若者が喜びのままに仲間達と肩をたたき合って喜んだり、人と握手をしたり、好きな人とハグをしたり、おじいちゃんやおばあちゃんが、ちゅうちょなく大好きなお孫さんと会える日が1日も早く来ることを願っています。なかなか明るい出口が見つけづらい日々だと思うんですけど、必ず夜は明けると思いますので、ぜひ生きていてほしいと思います。また笑顔でお会いできることを願っています」と熱く話した。    【大友陽平】

◆Ken’s Bar 98年5月、東京・大久保のライブハウス「ON AIR Okubo Plus」で始まった、観客もお酒をたしなみながら楽しめるコンセプトライブ。七夕とクリスマスに行うのが恒例。05年には東京ドームで開催。昨年のクリスマス公演は、中国・上海で開催。