デビュー30年目の演歌歌手・田川寿美(45)が22日、新曲「楓(かえで)」のヒット御礼で、東京・豪徳寺を訪れた。35枚目の新曲で、恋の未練を断ち切ろうとする女心を、田川ならではの歌唱力で歌い上げる王道演歌だ。

昨年6月の発売予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で、3カ月遅れの9月23日に発売された。その3日後に同寺招福殿で新曲ヒット祈願を行った。招き猫発祥の地と言われる同寺の御利益もあってか、コロナ禍にもかかわらずオリコン週間シングル演歌ランキング1位(10月5日付)など、好調なセールスを記録した。

田川は「コロナ禍で活動ができなかったのに、ヒットにつながったのは、応援してくださっている方々はもちろん、招き猫ちゃんのおかげです」と笑顔を見せた。

ヒット祈願後、不思議なことがあったことも明かした。「祈願を終えて自宅に帰り、祈祷(きとう)していただいた招き猫を玄関に置いたところ、その夜、家族みんなが猫の夢を見たんです。私は白い猫が家に入って来る夢を見ました。さらに翌日から野良猫が2匹、毎日わが家に来るようになった。毎日エサをあげていますが、いまでは猫が来るのを家族全員で心待ちにしています」。

この日はその後、東京・浅草ヨーロー堂で初体験の生配信ミニライブキャンペーンを行い、新曲をはじめ「心化粧」「哀愁港」など全5曲を披露した。「これからも、聴いてくださる方の心に癒やしとか、ポッと灯がともる、そんな歌を歌っていけたらいいなと思います」と話した。