東京・歌舞伎座「二月大歌舞伎」が2日、初日を迎えた。

第2部は片岡仁左衛門(76)坂東玉三郎(70)が出演。夫婦で悪事を働く「於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)」ですごみを見せ、江戸の風情を踊る「神田祭」では華やかさを見せ、観客を沸かせた。

「於染久松-」には、女優寺島しのぶ(48)の長男寺嶋眞秀君(8)も出演。死体におきゅうをすえる場面では、シュッシュと手指消毒をするしぐさをして、客席はなごやかな笑いに包まれた。

第1部は中村魁春らによる「本朝廿四孝」、尾上松緑、坂東巳之助らによる「泥棒と若殿」、第3部は17世中村勘三郎の三十三回忌追善狂言(=演目)として、孫の中村勘九郎、中村七之助、ひ孫の中村勘太郎、中村長三郎が出演する「奥州安達原 袖萩祭文」「連獅子」。追善らしく中村梅玉、中村東蔵、中村歌六、中村芝翫ら豪華な出演者がそろった。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、各部総入れ替えで、客席数は50%で販売。27日まで。