「第94回キネマ旬報ベスト・テン」の発表と表彰式が4日、ライブ配信で開催され、読者選出日本映画監督賞で、「天外者」のメガホンをとった田中光敏監督(62)が受賞した。同作は、昨年7月18日に亡くなった俳優三浦春馬さん(享年30)が主演を務めていた。

田中監督は「三浦春馬という最高に素晴らしい役者と出会い、一緒に作り、それによってこういう賞を頂けたと思っています」と感極まった。

三浦さんは「僕にとって忘れられない」存在だと話し、「彼自身がほんとにいいやつで、ほんとに前向きに現場にいてくれた。限られた時間と予算の中でやる作品ではあったけど、いい思い出だけしかない」と語った。

天国にいる三浦さんには「(この賞は)春馬くんにもらった賞だと思っている。春馬くんの思いが、たくさんの人に届いた。そういうふうに思っています」と胸の内を明かした。