米女優アンジェリーナ・ジョリー(45)が、2019年に離婚した元夫で俳優のブラッド・ピット(57)から贈られた歴史的な絵画が、来月開催される競売で売りに出されることが明らかになった。報道によると、今回競売にかけられるのは英国のウィンストン・チャーチル元首相が1943年に制作した「Tower of the Koutoubia Mosque」と題した油絵で、在任中の1943年に当時の米国の大統領だったルーズベルト元大統領に贈ったものだという。チャーチル元首相は生涯でおよそ500枚の絵画を描いているが、第2次世界大戦中に描いたのはこの作品が唯一だったと言われている。210万~340万ドル(約2億2050万~約3億5700万円)の値が付くと予想されている。

45年にルーズベルト元大統領が亡くなった後、絵画は相続した息子の手によって売却され、その後は持ち主を変えながらピットとジョリーの手に渡ったという。ピットはジョリーのためにこの絵を11年にニューオーリンズの画商から295万ドル(約3億975万円)で購入したとニューヨーク・ポスト紙は伝えている。第2次世界大戦を舞台にした映画「イングロリアス・バスターズ」(09年)に出演しているピットは、ジョリーを連れて英国にあるチャーチル博物館を訪れたこともあるほど、チャーチル元首相と絵画に興味を持っていたと同紙は伝えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)