女優松岡茉優(26)が3日、都内で大泉洋(47)主演の映画「騙し絵の牙」(吉田大八監督、26日公開)の「騙し合いバトル開幕式」に登壇した。

同作は、塩田武士氏が大泉を主人公にあてがきし、話題を集めた同名ベストセラー小説の、映画化版。崖っぷち出版社を舞台に繰り広げられる、仁義なき騙し合いバトルを描く。

高さ10メートル、幅11メートルの“巨大大泉看板”の口元から登場した松岡は「大泉さんの口の中は大変、寒かったです。震えておりました。公開延期になって、ようやく皆様にお届けできるようになって、とってもうれしいです。早く届くといいなと思います」と笑顔であいさつした。

この日は、他にも佐藤浩市、宮沢氷魚、池田エライザ、木村佳乃、斎藤工、國村隼など、日本を代表する俳優陣が登壇した。

その中で座長を務めた大泉について「トリニティ編集部を舞台にしているんですけど、キャリアがさまざまな方が集っていて、どうやって毎日毎日、顔をつきあわせて会議をしている雰囲気を出せるんだろうと思っていたら、大泉さんが『みんな劇団トリニティだ!』って言って、せりふ合わせをみんなでさせてださった。そのおかげで雰囲気が出たと実感しています」と感謝した。

これに吉田監督も「監督の僕が気付かないところで、俳優たちをまとめて、そういうことをやってくれて、本当に助かったなって、頼りになる座長でした」と大絶賛した。

だが、大泉は「私が1番せりふが怪しかったので。ほぼ私に付き合わせました。松岡さんは必ず(取材などで)この話をしてくれているんですが、私は嫌みだと思っています」と、受け入れなかった。

同作にちなみ、崖っぷちを乗り越えたエピソードを問われ「私が高校二年生の時に、この先、芽が出なかったら就職か、進学なのか、食べていけなかったらどうしようっていうときに、監督が(12年の)『桐島、部活やめるってよ』で大事な役をいただいて、そこからお仕事に恵まれるようになりましたので、まさに崖っぷちを救い上げてくれたのが、8年前になります。本当にありがとうございました」と“優等生”のように回答した。

直前に、監督のテイク数が多いと文句を話していた大泉は「俺、二度と仕事こねーぞ!こわいなー。そうやってこの芸能界でここまで…」と、納得いかない様子だった。