NHKは23日、来年度のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証を担当する中の1人、歴史学者の呉座(ござ)勇一氏が降板したことを公式サイトで発表した。

同サイトは「歴史学者の呉座勇一氏より、自身のツイッター投稿の一部内容が不適切であった責任を取り、降板したいとの申し出がありました。番組制作サイドもその事実を確認し、降板していただくことにしました」と説明した。

呉座氏による、女性文学者に対しての発言や誹謗(ひぼう)中傷が、ミソジニー(女性らしさなどへの嫌悪や蔑視)に当たるのではないかと、SNS上で批判の声が上がっていたという。呉座氏の誹謗中傷はかなり粘着質だったようで、中傷ツイートにもリツイートしていたという。

呉座氏のものとみられるツイッターは「一連のやゆ、誹謗中傷について深く反省し、おわび申し上げます。名誉を傷つけ、アカデミズムの信頼を失わせ、多くの方のお気持ちを害したことをおわび申し上げます」などと投稿していた。

NHKの公式サイトではこの日、考証チームを紹介。時代考証を、中世史研究の第一線で活躍する、坂井孝一氏、木下竜馬氏が担当。風俗考証は「麒麟がくる」にも参加した佐多芳彦氏が担当する。