西田敏行(73)が14日、東京国際フォーラムで行われた映画「いのちの停車場」(成島出監督、5月21日公開)完成披露試写会で「もう少しお父さんと呼ばれる時間があっても良いかなと」と“お父さんでいたい願望”を口にした。

西田は劇中で、主演の吉永小百合(75)が演じる医師の白石咲和子が、石川県の実家へ戻って在宅医療を行う「まほろば診療所」の院長・仙川徹を演じた。咲和子を追い、診療所で働き始める元大学病院事務員・野呂聖二を演じた松坂桃李(32)と訪問看護師の星野麻世を演じた広瀬すず(22)との共演シーンが多かた。西田は「吉永さんが私の妻で、桃李くんが長男、すずちゃんが長女という勝手な気持ちで演じた…だから、僕はお父さんですね」と笑みを浮かべた。

広瀬とは、14年のTBS系「おやじの背中」で祖父と孫娘を演じており、20年9月に東映東京撮影所で行われた撮影現場会見では、広瀬から当時「じいじ」と呼ばれていたと語った。それから7カ月後に“お父さん願望”を吐露した理由について聞かれると「じいじと呼ばれたい意識もありますけど、まだ、よわい73…もう少しお父さんと呼ばれる時間があっても良いかなと」と笑みを浮かべた。

一方で、吉永の若々しさには舌を巻いた。「吉永さんと30何年かぶりに、またご一緒させていただいた。お会いした時に、30何年ぶりの感じがしなくて一瞬にして、まだまだ初々しい吉永さんが、そこに立っておられたので、ちょっとビックリしましたね。時というものは人とって公平、不公平があるんだなと感じました」と苦笑した。