来年度のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(三谷幸喜脚本、小栗旬主演)の第3次出演者が27日発表され、「甲斐源氏の棟梁(とうりょう)」武田信義役で出演する八嶋智人(50)がコメントを寄せた。

八嶋は役柄について「武田信義は、頼朝・義仲と共に源氏の棟梁(とうりょう)。互いにライバル関係でもある。甲斐武田の源流でもあり、のちの歴史では、あの武田信玄をも生み出した。一ノ谷の戦いや壇之浦の戦いにも参戦したといわれる猛者である」と説明。また「当然そんな猛者中の猛者を演じるのだから、メガネを捨てて挑みます。捨て身です。彼の人生の後半はどうやら謎に包まれていますので三谷さんのアレンジにも期待して作品を生きたいと思います」と意気込む。

大河は04年「新選組!」以来2回目で、「三谷さんが伝統ある大河ドラマに小劇場の役者をたくさん導いてくれて、撮影中の興奮と緊張は、もしかしたら当時の新選組の隊士達の姿をリアルに写していたのかなと思ったり」と回想。三谷作品の“常連”と言われることには「実はそんなに参加していないのです」とし「お呼びがかかる時は必ず『根拠のない自信家』という役。三谷さんの中で、そんなキャラクターが必要な時に呼ばれる役者です」と明かす。「新選組!」では武田観柳斎を演じ「今回も武田だし。つながってなくもなくて1人でニヤニヤしてます。いつも同じような役で呼ばれるのですが、見せてくださる景色はいつも違う! いつも僕を新しい場所に連れてってくれる。本当にありがたいです」と話す。

主演の小栗については「何となく家族のような気持ちなので、久しぶりの共演、本当にうれしいです」とコメント。「もちろん山本耕史くんや小林隆さん、中村獅童くん等の新選組メンバーとの再会も楽しみです」と心待ちにした。

鎌倉時代を舞台に、小栗演じる北条義時が幕府の最高権力者に上り詰める姿を描く。脚本は04年「新選組!」、16年「真田丸」に続く3作目の大河となる三谷幸喜氏が手掛ける。