現役慶大生でタレントの森千晴(21)が今春から、テレビ朝日系の朝情報番組「グッド!モーニング」(月~金曜午前4時55分)でキャスターに初挑戦している。このほど日刊スポーツの取材に応じ、生放送に奮闘する日々を語った。

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同番組には3月末から週5日出演し、クイズコーナー「みんなのエンタメ検定」やスポーツなどを担当する。午前4時まで眠らないこともざらな夜型人間だったが、現在は深夜2時起き。初出演から約1カ月がたち「最初は体がびっくりしたんですけど、何時に寝て何時にご飯を食べれば気持ちよく起きられるのか、そのリズムがだんだん出来上がってきました」と話す。テレビのレギュラーも初めて。出演を知った北海道や九州に住む親戚や友人から連絡があり、「本当に映ってるんだ」と出演の実感を深めている。

時に「戦場」とも表現されることもある生放送の現場だが、「グッド!-」については「思った以上に和気あいあいとしていて。生放送の、絶対に失敗しちゃいけない空気感を想像してスタジオに行ったので、皆さんリラックスされていたのが驚きでした」。所属事務所の先輩でMCを務める新井恵理那(31)からもアドバイスを受け、「オンエア後に『今のはこうした方がいいよ』、その後日に『ここは良くなってたよ』とフィードバックしていただいています。本当に、生で生きている感じがします」と感謝する。

現在慶大3年生で、教育学を専攻。学生生活とキャスター業を両立する。コロナ禍の今はオンライン授業が大半だが、「対面授業の時は1限でも間に合うんです」と朝型生活の良さも感じている。「1人だけ超目覚めた感じで『おはよう!』みたいな(笑い)。みんな髪の毛ぼさぼさで『1限間に合った~』みたいな感じの中、私はすごく元気に登校できているのでありがたいです」と笑みを浮かべる。

これから就職活動の時期を迎える。将来については「今はこのお仕事を続けていければいいなと思っています」。何も分からずに飛び込んだテレビの世界だが「やっぱり楽しいです。思った以上にやりがいや楽しみがあるし、スタジオの雰囲気もすごくいい。今まで経験したことのない壮大な日々を送っています」と充実感をにじませる。同時に、自然に話せるアナウンス技術がなければ「音は全国に流れていても、情報は耳に入らない」と自分の課題も見えてきた。

理想はオールマイティーなキャスター。「あわよくば…新井さんのように何でもこなす、かつユニークさもあって、バランスが最強!みたいな。何でも出来る人になりたいです」と話している。 【遠藤尚子】

◆森千晴(もり・ちはる)1999(平11)10月7日、東京都生まれ。慶大文学部在学中。趣味はチェロ、弓道。特技はメーク、掃除。TBS系「炎の体育会TV」に弓道部レギュラーとして出演。160センチ。