CHEMISTRY堂珍嘉邦(42)と女優藤田朋子(55)が5日、都内で、日露合作映画「ハチとパルマの物語」(アレクサンドル・ドモガロフJr.監督)の大ヒット御礼舞台あいさつに出席した。

モスクワの空港で飼い主を2年間待ち続けた犬・パルマと、孤独な少年・コーリャの交流を描く実話をもとにした物語。

主題歌「愛の待ちぼうけ」を手がけた堂珍は「単純にいろんな世の中の事情がありながらやっとここまで皆さんに見ていただく機会ができてうれしく思います」。主題歌については、監督からビデオレターで「とにかくスケール感の大きな作品がいい」とリクエストがあったといい「基本的にはコーリャとパルマのリンクした気持ちっていうのを言葉にしたいなと思った。求める愛の『求愛』と、こういう言葉があるかわからないですけど、救う愛の『救愛』、そういうものが書けたらいいなと。静かな立ち上がりで、少し最後優しさが残る感触」とこだわりを明かした。

ブリーダー役で出演した藤田は、和服ながら、ロシアの民芸品「マトリョーシカ」を模した帯で登場。「去年公開ができなくて、ずれこんできて、公開と同時に本当にみんなに待っててもらってこんなにたくさんの方々に見ていただける現実がめちゃめちゃ感激です」と笑顔を見せた。舞台あいさつ前に上映された作品を堂珍と見ていたといい「秘密ですけど、そっと言いますよ、堂珍さん、(映画を)ご覧になって控室にいらしたときに、スタッフの方に何度も『鼻は赤くないか』と確認していました」と堂珍が泣いていたことを“告発”した。

これには堂珍も苦笑い。「ちょっといろいろ液体が出ちゃう。マスクの中で。そういうことがありました。たいしたことはないです(笑い)」と鼻をすすりながら認めた。

最後は、アナスタシア役で出演したアナスタシア・ラザレフちゃん(7)が「みなさん、映画おもしろかったですか? お友達とまた見に来て下さい」と日本語で呼び掛けた。