俳優若葉竜也(31)が6日、都内で、映画「街の上で」(今泉力哉監督)の大ヒット御礼舞台あいさつに出席した。

下北沢の古着屋で働く荒川青(若葉)のもとに訪れる「自主映画への出演依頼」という非日常的な出来事。いざ出演することにするまでの流れと、出てみたもののそれで何が変わったのか分からない数日間、またその過程で青が出会う女性たちを描いた物語。

19年の夏に撮影してから約2年。公開スタートから2カ月が経過し、じわじわと反響が広がっていることに、若葉は「こんなにたくさんのお客さんが来てくれる映画だと思っていなかったので…」。今泉監督から「ちょっと待って、ちょっと待って」と突っ込まれるも「人知れず終わっていくのかな、と思っていたので…でも正直、予想以上でした。こんなにみんなに受け入れてもらえて、すごくうれしいです」と笑顔を見せた。

今泉監督がメガホンを取った映画「愛がなんだ」や「あの頃。」などに出演している若葉。今泉監督はどんな監督か、と聞かれ「え~」と考え込んで「監督向いてない監督ですね」と笑った。「全体的にだめな人なんで。ここじゃ言えないこと沢山あるんですけど。僕も個人的に人の前に立つことが向いていないと思っているタイプで、俳優向いてない人と、監督向いてない人が、タッグを組んだら『意外と客入った』みたいな。ラッキーみたいな感じ」と今泉監督をいじりつつ、笑いを誘った。