シンガー・ソングライターの紘毅(35)が20日、都内で、映画「砂のフォトグラフ」(桜井信太郎監督)の初日公開舞台あいさつに出席し、歌手で父の前川清(72)と初めて芝居の話しをするきっかけになった“あること”を語った。

紘毅は自堕落な生活を送る、主人公若田部あやめ(結木さくら)の兄・翔太を演じた。

役柄について「ほとんどグレーのスエットを着て食べて寝てるシーンがほとんどだった」と笑い、「この間おやじが出ていた映画もグレーのスエットを上下着て、いびきかいて寝ているシーンがあった」と親子そろって同じような服装で、同様のシーンがあったことを指摘。19年10月に公開された、前川が出演していた映画「最高の人生の見つけ方」(犬童一心監督)でのシーンだったという。

改めてそのシーンを見たという紘毅は「おやじ、いびきかくのうまいなって思って(笑い)。正直僕ら親子はお芝居に苦手意識を持っている。おやじにその話をしたら、『いびきの演技なら俺の方がうまい』って言われて…。いびき芸でちょっと勝てなかったのが悔しいです」と話し、笑いを誘った。続けて「でもなんか不思議な感じでした。歌の話はよくするんですけど、お芝居の話はしたことがなかった。今回初めて、たまたま同じ格好で、いびきをかいていたんで会話が出来た。うれしかったです」と意外な共通のシーンから、芝居について話すきっかけができたとうれしそうに話した。