佐藤健(32)と江口洋介(53)が20日、東京・TOHOシネマズ新宿IMAXレーザーシアターで行われた映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」(大友啓史監督)IMAX舞台あいさつイベントにサプライズで現れ、観客と一緒に映画を鑑賞した。

大友監督が観客と一緒に映画を鑑賞するということで開催されたイベントだったが、佐藤も江口も一緒に映画を見ていた。気付いた観客は1人しかおらず、場内は拍手に包まれた。

佐藤と江口は、この日、2人で映画館がある歌舞伎町を“デート”したと明かした。佐藤は「結構、歌舞伎町を堂々と歩いたけど、バレない。何度見ても、素晴らしい映画。やってきた年月を思い出したり、剣心をやってきた自分を考えさせられる。エンディングがグッとくる。素晴らしい映画に参加させて頂いて、皆さんに改めて感謝したい。10年間、ありがとうございます」と観客に感謝した。

江口は、コロナ禍の現状を踏まえ「俺たちの10年の、この全てを見せられなくてどうする…酒も飲めない、メールもしてない。これが僕らの区切りになると思って、ここまで来ました」と語った。その上で「(観客と)一緒に見る経験、あまりないんですけど一緒に体感する…映画って、すごいなと思う。YouTubeとか、いろいろあるけどデカい画面で見せられるとハートも鷲づかみにされる。IMAX、やっぱり最高ですね。(作品の質に)かなう画面のトーン…エネルギーがある。健が横で涙を拭っていて…グッときた」と涙ぐんだ。

大友監督は、佐藤と江口に周囲の反応を聞いた。佐藤は「僕の親は『巴さん、かわいそう』と言っている。何回も映画館に通ってくれているようですよ」と、両親が有村架純が演じた雪代巴に思いを寄せていると明かした。また殺陣の稽古の動画を流したところ「役者陣からLINEがメチャクチャ来た」という。「鈴木亮平さんは『マジですごいね』と言ってくれて、亮平君も出来ますよと言ったら『バカ言ってるんじゃないよ』と」。またパート1で共演した綾野剛からはメールが来たという。「綾野剛さんも(最終章2本を見て)『大傑作だね』と柄にもなく、いや、ある長文メールを送ってくれた」と語った。

江口は「スタッフ、役者…出たいと思っている人たちから、見たという話を聞くと『どんどんレベルが上がって、本当に完結している。1こ、区切りが付いたね』『今までに見たことがないアクションだ』とすごく言われる。海外でも、このスピードが触れるのは、日本人のDNAがないと、刀映画を見てないと出来ない」と語った。

「The Final」と「The Beginning」は、2部作合わせて17日時点で興行収入(興収)50億円を突破した。「-The Final」は4月23日に封切りも、政府が同25日から3度目の緊急事態宣言を発出すると発表し、封切りから2日で休業要請が出た東京、大阪の映画館が閉まる苦境に陥った。その中、緊急事態宣言の再延長を受けて、1日から東京と大阪の映画館への休業要請が緩和されると、4日の「-The Beginning」の公開も追い風となり、17日時点で興収37億5000万円、動員266万人を記録。「-The Final」も同日時点で興収12億7000万円、動員89万人を記録した。