劇団四季ミュージカル「アナと雪の女王」(24日開幕)の最終通し稽古が21日、東京・四季劇場「春」で行われ、エルサの魔法が作り出す“雪と氷の世界”がお披露目された。

1部のクライマックスとなる「ありのままで」のナンバーでは、魔法の力を解放したエルサが、森を氷の宮殿に変えていく様子を舞台上に表現した。エルサの動きや歌声と合わせ、プロジェクションマッピングとLEDパネルの最新技術が連動。粉雪、吹雪、輝く雪片、氷の結晶、氷柱などさまざまな雪の世界が劇場中に広がった。エルサ役の岡本瑞恵がダイナミックに歌い終えると、演出を担当する海外スタッフ勢がガッツポーズで拍手を送った。

作品では、「ありのままで」「生まれて初めて」「雪だるまつくろう」などのオリジナル曲を手掛けたロバート・ロペス、クリステン・アンタダーソン・ロペス夫妻による10曲以上の新曲も追加されている。

初日へ向けた出演者のコメントは以下の通り。

エルサ役の岡本瑞恵「多くの方に愛されたアニメーション映画を舞台化した本作。このような大作の初演に参加できることを大変光栄に感じています。初めて作品に触れた時、エルサが自問自答を繰り返しながらも、自分を受け入れて解放し、前を向いて歩んでいく姿に強く共感しました。不自由な生活が強いられる今、作品にあふれる“愛”の力でお客さまの心を解きほぐすことができるよう、精いっぱい演じたいと思います」。

アナ役の三平果歩「アナはこの物語を照らす太陽のような存在です。このような大役に挑戦する機会をいただき、光栄に思うと同時に身が引き締まる思いです。誰もが知る楽曲の数々や、雪と氷の世界を表現した舞台美術も大変魅力的ですが、姉妹の愛ときずなを中心としたストーリーには深い感動があります。この役を通して作品のドラマをしっかりお届けできるよう、1回1回の舞台を誠心誠意務めてまいります」。