秋元康氏が、米俳優ウィル・スミスが率いるグローバルメディア企業ウエストブルック社と業務提携したことが25日、分かった。

秋元氏が活動を海外に広げグローバルヒットコンテンツを作るために設立された「AKIMOTO PROJECT LLC 合同会社」と、ウエストブルック社が戦略的パートナーシップを結んだ。昨年コロナ禍で、秋元氏とウィル・スミス、ウエストブルック社のCEOらでオンライン会議を開き、エンターテインメントの未来などについて話し合い、意気投合したという。

パートナーシップのもとでの最初のプロジェクトとして、秋元氏の小説「像の背中」(06年)を原作に北米映像化した長編映画「The Elepant’s Back」を開発することが決まったという。また、新たに開発中のいくつかのテレビプロジェクトもまもなく発表されるという。

秋元氏は「世界はどう変わるのか? その予測を語ることは、僕の仕事ではありませんが、これだけは言えます。『今まで当たり前だと思っていたことを、当たり前だと思わなくなる時代、“疑心暗鬼”の時代がやって来る』。二匹目のドジョウがビジネスになることはないでしょう。つまり、常に新しいものが求められる時代なのです。ウエストブルックとの取り組みも、そんな予定調和を壊す試みの1つです。なぜ、ウエストブルックが秋元康と? なぜ、秋元康がウエストブルックと? その答えは、僕と彼らの興奮の中にあります。新プロジェクトにご期待ください」とコメントを寄せた。

ジェイダ・ピンケット・スミスとウィル・スミス夫妻もコメントした。「秋元康氏とAKIMOTO PROJECT LLCとのこのパートナーシップを通じて築かれる機会と関係に、私たちは興奮しています」と喜び、「ウエストブルックの立ち上げにおける私たちの目標は、常に、背景に関係なく視聴者をつなぐ普遍的なストーリーを伝えることでした。このパートナーシップと、一緒に作成する準備をしているプロジェクトを楽しみにしています」とつづった。

ウエストブルック社CEOのKosaku Yada氏は「リーチを強化し、世界中のアーティストがストーリーを語れるように力を与え続けるには、国際的なパートナーとのコンテンツの開発に注力することが不可欠です」と説明した上で、「アジアと日本のエンターテインメント業界への影響は大きく、秋元康氏とAKIMOTO PROJECT LLCとのコラボレーションに期待しています。コンテンツを作成し、これらのプロジェクトにグローバルプラットフォームを提供します」と伝えた。