NHK大越健介キャスター(59)が30日、レギュラー出演する同局FMラジオ番組「三宅民夫のマイあさ!」(午前7時25分)の「大越健介の現場主義」のコーナーを同日で卒業する意向を明らかにした。

この間2年あまり、この番組に週1~2回出演してきたが、大越氏は「レギュラーとしての出番は今日が最終回となります。間もなく60歳という節目ということで、自分自身も仕事に1つの区切りを付けたいと思います」と話した。

この日は、最近のニュース、時事問題に触れる中で米国のトランプ前大統領の集会にたくさんの人が訪れた事例を紹介。トランプ氏が「あの選挙(2020年の米大統領選)では不正が行われた」と多くの支持者の前で語っていたことについて持論を展開。

大越氏は「違和感を覚える」と指摘した上で「インターネット上には真偽が定かでない情報がはびこっています。フェイクニュースが氾濫する時代だからこそ、オールドメディアとはいえ、我々としては頼りになる良質な情報インフラとしての役割が問われています」と語った。

◆大越健介(おおこし・けんすけ)1961年(昭36)8月25日、新潟県生まれ。東大では1年時は内野手、2年から本格的に投手。在学8シーズンで4位1回、5位3回。85年にNHK入局。05年にワシントン特派員、07年に同支局長。10年3月から15年3月まで「ニュースウオッチ9」キャスターを務めた。