ロックバンド氣志團の綾小路翔が、大規模野外フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL2021」の中止発表を受けてフェス主催者としての思いを明かした。

野外ロックフェス「氣志團万博」を地元である千葉県袖ケ浦市で毎年9月に開催している綾小路。昨年は新型コロナウイルスの影響で無観客開催となったが、今年は有観客での開催を予定していた。

そうした中、8月に開催される予定だった「ROCK INー」の中止が発表され、ツイッターで「渋谷さんからのバトン、勝手ながら受けとってもイイすか。フェス主催者の端くれとして、これが一体どれだけの事かは誰よりも理解できているつもり」と、同フェスの総合プロデューサー渋谷陽一氏のメッセージに言及した。

続けて「俺らのフェスも日に日に深刻な障害が増え続けている。正直やめた方が気楽なのかも…と思う瞬間もR」と、コロナ禍でフェスを開催する苦悩を明かしたが、「でも今は前を向いて全力で走るよ。音楽を止めない」と思いをつづった。

渋谷氏は7日、同フェスの公式サイトに長文のメッセージを掲載。1年間にわたって感染防止策などを検討してきたことや、中止に至った詳細な経緯などを説明するとともに、茨城県医師会の要請がフェス開催の約1カ月前だったため、「残された時間の少なさを前に途方に暮れてしまいました」として、中止以外の選択肢がなかったという無念の胸中もつづられた。