6月30日にNHKを退職していた大越健介氏(59)が、テレビ朝日「報道ステーション」のメインキャスターに就任することが9日、同局から発表された。10月クールから、月曜~木曜日まで担当する。

大越氏は2015年(平27)3月に、5年務めあげたNHK「ニュースウオッチ」のキャスターを退き後任にバトンタッチした。その直後の4月に日刊スポーツのインタビューに応じ、映像・電波を通じてニュースを伝える仕事について以下のように語っていた。

-キャスターという仕事とどう向き合っていたか

「ずっとやりたかったですね。やりがいある仕事でした。自分は政治記者という気持ちがあったのですが、いろんなジャンルの人と接することができた。こんな面白い仕事はないです。一方で、5年は節目になるとも感じていました。番組に新しい血を入れる重要性は理解していますので」

-キャスターとして心掛けてきたものは

「公正公平、放送法の精神はもちろん、取材相手から『言いたいことと違う』と言われるのが一番ダメ。最初からストーリーを作り、相手の話をはめ込むやり方は公平公正ではない。相手が誰で、どんな意見でも、伝えたいことをねじ曲げない。こちらの恣意(しい)で組み立てない。言いたいことをきちんと伝える。扱おうと思った時点で十分恣意(しい)的ですから」