岡田将生(31)峯田和伸(43)寺島しのぶ(48)らが出演する舞台「物語なき、この世界。」が11日、東京・bunkamuraシアターコクーンで開幕した。

作・演出を手がけるのは「演劇界の異才」と呼ばれる三浦大輔氏で3年ぶりとなる新作。新宿・歌舞伎町を舞台に、売れない俳優(岡田)と売れないミュージシャン(峯田)が10年ぶりに再会したことから始まる物語。

本番を前に、岡田ら3人がコメントを発表した。

▼岡田 感染対策を徹底的に行いながら稽古をやってきました。この作品は疲れれば疲れるほど良くなってプラスになっていき疲労感イコール気持ちよくなってきて、とても充実した稽古ができました。やっとお客様の前で最高の芝居を届けられるのがうれしいです。1つ1つのシーンを大切に演じていきます。

▼峯田 稽古場ではマスク着用でしたので目だけの情報だけで稽古をしていましたが、劇場に入ってマスクを外してお芝居ができるのでやっと一緒にお芝居ができているな、と実感がつかめた感じがしました。本場が楽しみです。舞台は同じ設定で同じセリフを話しますがそこに楽しみを見いだしたいと思っています。これが最期になってもよいという覚悟で、自分がやらなくてはいけない事をやるだけです。頑張ります。

▼寺島 三浦さんの舞台は「禁断の裸体」以来で、その時も子供が生まれて2年たった時でたばこの火がつけられない程緊張したのを覚えています。今回も2年振りに舞台へ引き戻してもらい縁を感じています。三浦さんのグサッと刺さるセリフを理屈っぽくなくいかにサラッとメッセンジャーとして伝えるためにどう身体に入れるのか戦っています。稽古の始め、三浦さんに「岡田さんは風俗に通う体形をしていない」と言われていましたが、今では風俗に通う身体が形成されていて、その変わっていく姿を近くで見られたのはお宝でした。

東京公演は8月3日まで同所で。京都公演は8月7~11日まで、京都劇場で。