米プロバスケットボールNBAのロサンゼルス・レイカーズに所属するスター選手レブロン・ジェームズ(36)主演の映画「スペース・プレイヤーズ」が16日に全米で公開され、3日間で予想をはるかに上回る3170万ドル(約34億8700万円)の興行収入を記録し、初登場1位を飾った。

「バスケの神様」と呼ばれた元NBAスターのマイケル・ジョーダンとバックス・バニーが共演したアニメと実写を融合した「スペース・ジャム」(1996年)の続編で、本人役のジェームズの他に俳優ドン・チードルやアニメシリーズ「ルーニー・ティーンズ」でおなじみのキャラクターたちも登場している。

最初に企画が持ち上がってから15年の時を経て実現した続編に、ジェームズは「当時は試合に集中したかった。若い頃に見てすごいと思った『スペース・ジャム』を超えることなんてできないと思ったし、そのようなことをする準備はできているとは思えなかった。常にマイケルの足跡を追っていると言われるが、年を取って自分が何者であるのか分かるようになった」と出演理由を語っていた。

同作はバスケットボール選手のジェームズとゲーム開発の夢を持つ息子が、映画会社のAIスーパーサーバーの世界に迷い込み、アニメの一部になりながら息子を取り戻すためにバーチャル・ワールドでスポーツバトルを繰り広げるという物語。

批評家の評価は高くはなかったものの、前週末に公開されたディズニーの大作「ブラック・ウィドウ」を抜いて首位を獲得した。マーベル・コミックに登場するブラック・ウィドウを主人公にした「ブラック・ウィドウ」は、推計2630万ドルで2位にランクインしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)