文化放送斉藤清人社長が20日、オンラインで定例会見を行った。昨年11月から放送休止の状態が続いている歌手近藤真彦(56)の「近藤真彦くるくるマッチ箱」(火曜午後9時半)について、「ラジオで近藤さんのことを聞きたいという思いは変わっていない」と語り、10月改編へ向け交渉を続けていることを明らかにした。

6月の定例会見で「ぜひラジオを説明の場にしてほしい」とメッセージしている斉藤社長は「応援してくれるファンも、文化放送も長い付き合いがある。ジャニー社長への思い、ファンへの思い、今後の活動について、ぜひ近藤さんの言葉がほしいと私は思っています」。

近藤と文化放送には、デビュー前の80年10月から40年以上にわたり番組を続けてきた歴史がある。斉藤社長は「踏み込んだ発言をいたしますけれども、ご家庭内のことはご家庭内で解決していただければ私は構わない」とし「私の思いは現場に伝えてありますので、そこから先は現場の判断尊重しようと思っています」とした。

交渉が長引いている理由について、「退所するまではジャニーズ事務所というプロダクション窓口がしっかりしておりましたが、今はレーシングチームが窓口となっていることで、若干時間がかかっているのかなと思う」と述べた。

コミュニケーションデザイン部(旧編成部)の村田武之部長は「近藤さん本人と話をさせていただいているので、文化放送にとって、近藤さんにとって、ベストな選択をしようと丁寧な話し合いをしている」とした。

近藤は前日19日に、11月2日に東京・中野サンプラザホールでコンサートを開催し、芸能活動を本格的に再開することを、自身が監督を務める「KONDO Racing Team」のツイッターなどで発表している。