9月中旬に開催を予定していたロックバンド氣志團主催のロックフェスティバル「氣志團万博2021」が、中止されることが分かった。22日、同イベントの公式サイトで発表された。

氣志團團長の綾小路翔は「氣志團万博総責任者」として、同サイトに「この度、氣志團万博2021の中止を決断致しました」と報告。「ヤバい。今言葉にしたら、文字にしたら、急に膝が震え出した。応援してくれたみんな、本当にすまねー。俺ら、開催に向けて全力で駆けずり回った。死ぬ気で、って堂々と言える程に。けれど、けれど力及ばずだったよ」と無念な胸の内をつづった。

新型コロナ禍が拡大する中、「今出来ることの限界までやり切ったとしても、それは『氣志團万博』の形を成していない」という事実に気づいてしまったことが、中止を決めた一番の理由だという。

ただ「これが終わりじゃない。音楽を止めるつもりなんて毛頭ない」「意義ある撤退であった事を証明するために、今この瞬間から来年に向かって動き出します」と宣言。来年の氣志團万博開催への強い思いも記した。「このコロナ禍において、勝利者はいたとしても、敗者なんて絶対にいない。俺たちの名は氣志團。世界一頭と往生際の悪いロックバンド。人呼んで、房総リベンジャーズ。諦めるなんて死ぬまでないから」と書き、「2022年。澄んだ青空が秋を感じさせる頃。我らが織りなす史上最強の大逆転劇、どうかご期待下さい」と前を向いて締めくくった。

また綾小路はこの日、中止発表後にツイッターも更新し「みんなごめん。マジ貸しイチで。100万倍返しすっから。約束」とつづった。

氣志團万博は2003年から開催。12年からはバンドの地元に近い、千葉・袖ケ浦海浜公園で毎年9月に開かれ、多くの人気アーティストや歌手が出演してきた。。昨年は新型コロナ禍の影響で、オンラインで行われた。