関西ジャニーズJr.内グループ、なにわ男子が28日、全国ツアーの横浜アリーナ公演で、11月12日にレコード会社「ジェイ・ストーム」からCDデビューすることを発表した。11月12日に、デビューシングル(タイトル未定)がリリースされる。ファンクラブも発足し、8月27日正午から受け付けを開始する。

中盤のトークで、会場が暗転した。ステージ上部の巨大モニターで、「2021年11月12日 なにわ男子 CDデビュー決定!!」とサプライズで表示され、大歓声があがった。メンバーたちは、身を寄せ合って号泣した。7人が肩を組んで円になり、お互いの肩をたたき合い、うなずき、喜びを分かち合った。大西流星(19)は「やったー!」と何度も飛び跳ねて喜び、道枝駿佑(19)高橋恭平(21)は顔を真っ赤にして大泣きした。

リーダー大橋和也(23)は、「もうすごい、今、何て言うんやろうね…。えっ、本当に…ごめんなさい…!」と再び涙し、藤原丈一郎(25)から支えられた。「よかった…! よかったです。ほんまに皆さんのおかげです。こうして前進できたのは。一歩一歩。本当にありがとうございました!」と感謝し、大きな拍手を浴びた。

本編ラストの「Time View~果てなく続く道~」歌唱前には、メンバー1人1人がスピーチした。西畑大吾(24)は「まだ実感が湧かないです。(発表を)構えてはいたんですけどね。でもいざ訪れると、予定通りにはいかなかったです」と笑った。「この景色、時間っていうのものはずっと覚えているでしょうし、一生この時間と景色、皆さんのことを、忘れたくないなと思います」と話した。

最年長の藤原は「今ほんまに、(デビューまで)長かったなぁ、って思います」としみじみ。家族やスタッフ、そしてファンに感謝した上で「僕の中ではなにわ男子の“一章”を終えるということで、“二章”めは、デビュー組、たくさんの先輩方に負けじと、頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!」と呼び掛けた。

最年少の長尾謙杜(18)は「デビューしたら、もっとグループを盛り上げていけるような最年少になりたいと思います!」と誓った。その上で「デビューしても、皆さんとの距離が遠くなることはありません。皆さんの心の中が、僕たちのホームです!」とアピールした。

大西は「もっともっと、これからは『なにわ男子の時代』と言っていただけるように、『なにわ男子旋風』を、ブンブン起こしていって、皆さんと一緒に、全国、全世界をなにわ男子色に染めていけたらと思います!」と力強く誓った。

11月12日は金曜日。通常、週間ランキングの集計などの関係でシングルCDの発売日は水曜日となることが多いが、この日が年に数日しかない縁起のいい「天赦日」と大安が重なる吉日のため、発売日として選ばれたとみられる。なお、この日は「ジェイ・ストーム」の設立20周年記念日でもある。

ジャニーズ事務所では、昨年1月に同時デビューしたSnow ManとSixTONES以来1年10カ月ぶり、関西ジャニーズJr.からは14年4月のジャニーズWEST以来7年7カ月ぶりの新グループデビューとなる。

「ジェイ・ストーム」は01年に嵐のレーベルとして発足したレコード会社。同社から新グループがデビューするのは07年11月のHey!Say!JUMP以来、14年ぶりだ。

なにわ男子は18年秋に結成され、ジャニーズの次世代を担うグループとして期待されている、平均年齢21・3歳の7人組グループ。若い世代を中心に人気を獲得し、勢いに乗っている。

昨年10月期のテレビ東京ドラマ「メンズ校」に主演、今年4月からはテレビ朝日系バラエティー「まだアプデしてないの?」にレギュラー出演中。また、第103回全国高等学校野球選手権大会はじめ、今夏の高校野球を盛り上げる「高校野球応援し隊」に就任し、ABCテレビの「夏の高校野球応援ソング」と「熱闘甲子園」テーマソング「夢わたし」を歌う。