俳優で演出家の鼓太郎(50)が率いるシアターバイキングの舞台「DONZOKO」が1日、東京・大塚の萬劇場で千秋楽を迎えた。5月の上演予定が緊急事態宣言の発出で、7月27日からに延期されていた。

2017年(平29)年11月に亡くなった演出家・和希太平氏(享年70)がロシアの戯曲家マクシム・ゴーリキーの戯曲から着想を得て、鼓太郎が脚本化して、演出に挑んだ。終戦直後の1947年(昭22)、仕事もせず、夢や希望を失って安宿でたむろしている人たちの姿を描いている。

鼓太郎は「コロナ禍で、徹底的な感染対策を取って上演致しました。劇場まで足を運んでくださった方々、関係者の皆さんに感謝したい」と話した。

江上真悟、鈴木寿永吉、高杉美羽、タッド桜井、釣舟大夢、市瀬瑠夏、高沢ふうこ、江口信、神太郎、吉田祐健らが出演した。