元フジテレビの笠井信輔アナウンサー(58)が、2010年(平22)に神戸市北区で高校2年の男子が殺害された事件の容疑者として逮捕された当時17歳だった元少年が匿名で報じられることへの違和感をつづり、「この男の11年間に関わった人たちにも知らせる必要があると思います」と、実名で報道すべきとの考えを示した。

笠井アナは5日、インスタグラムを更新し、11年前に発生した殺人事件の容疑者が逮捕されたことに言及。「このニュースには違和感を覚えずにはいられません 被害者の高校生が実名、逮捕された男は匿名での報道となっているからです」とした。

「犯行当時17歳だったので、少年法にならっての匿名報道でしょう」と理解しつつも、「細かな事情は不明ですが、この男は11年間、逃亡しながらおそらく普通に暮らしていたのです」と指摘し、「この男の11年間に関わった人たちにも知らせる必要があると思います なにより、この男の更生に匿名報道はどれほど役に立つのか、不思議でならないんです」と思いをつづった。

また、「もし、無実だったらどうするの?」との意見についても、「だとしたら、すべての成人の逮捕者は匿名にすべきです(そういう議論もあります)」とし、「何か、とても不公平な感じがするのです 報道の現場を離れたので余計にそう思うのかもしれませんけれど・・・」と、匿名報道に対するモヤモヤを吐露した。