児童虐待問題に取り組んでいるエッセイスト犬山紙子氏(39)らが、メンタリストDaiGoの差別的と指摘されている発言を批判した。

犬山さんは12日、ツイッターで「優生思想にぶつかると、自分や自分の大事な人に『死ね』と言われたような気がして本当に消耗する。例えば私の母は寝たきりだったりする。生きような~~私も勝手に生きるし生きてる人全員堂々と生きような~~価値とかいらんから」と言及。続くツイートでは「今生活保護を受けるかどうか悩んでいる人の足が遠のいてしまうことが怖い」と懸念し、「生活保護は憲法25条が保証する権利です。権利です。権利です」とした。

また、犬山さんの夫で、漫画家・ミュージシャンの劔樹人は「人間も生物だから弱肉強食みたいな優生思想の主張は詭弁です。ヒトという種は、社会を作って弱い物も包括し守ることを生存戦略とすることで発展してきたからです」と指摘。「いま、メンタリストの発言に同意してホームレスはいらないとか言ってたり思ってたりする人にも何割かは、ホームレスにはならないにしてもいらない人扱いされる世の中が来ますよ。日本は着実に弱者の割合が増えてゆく方に向かってます。その時間違ってたと思っても遅いよ!」と警鐘を鳴らした。

DaiGoは、7日の自身の公式YouTubeチャンネルで、「【超激辛】科学的にバッサリ斬られたい人のための質疑応答」と題して視聴者からの質問に答える形式の生配信を実施し「生活保護の人たちに食わせる金があるんだったら猫を救って欲しいとぼくは思うんで。生活保護の人、生きていてもぼく得しないけどさ、猫はさ、生きていたら僕、得なんで」「自分にとって必要がない命はぼくにとっては軽いので。ホームレスの命はどうでもいい」などと発言を繰り返して多くの批判が集まっていた。