歌手で俳優のジェリー藤尾(本名・薫紀=しげき)さんが14日午前4時52分、COPD(慢性閉塞(へいそく)性肺疾患)を起因とする急性肺炎のため、横浜市内の次女夫妻の自宅で亡くなった。81歳だった。

所属事務所関係者によると、藤尾さんは横浜市内の次女夫妻の自宅近くに部屋を借りて1人暮らしをしていたが、新型コロナウイルスの感染の拡大や高齢であることを考慮し、次女の勧めもあり今年に入って次女の自宅に引っ越したという。

亡くなる前日の13日には、次女に薬をのませてもらい横になったというが、娘が翌14日朝、起きて様子を見に行ったところ亡くなっていたという。病院に搬送された際は、まだ体は温かく、医師は「少し前に亡くなったのではないか?」との所見を示したという。

藤尾さんは、最後のテレビ出演となった、BSテレ東で今年元日放送の「日本歌手協会新春12時間歌謡祭」の収録を行った昨年10月以降、コロナ禍でステージやイベント、仕事のキャンセルが相次ぎ、家にいることが多かったという。その中でも、歌うことへの強い意欲を見せていたといい、関係者は、日刊スポーツの取材に「『ステージとか、何か仕事はないかな?』と、会う度にいつも言っていました」と語った。