6月にヨットでの太平洋無寄港横断に成功し、再びヨットでの帰国に挑戦していたキャスター辛坊治郎氏(65)が24日午前9時19分ごろ、大阪・岬町の淡輪ヨットハーバーへ無事に帰港した。

挑戦を振り返る。

◆8年前の挑戦は自衛隊に救助 ヨットでの太平洋横断には、13年にも挑戦したが、出航5日でヨットがクジラと衝突して沈没。約10時間漂流の末、海上自衛隊に救助され、失敗に終わった。会見では再挑戦に「今後、どの面下げて…」と当時は否定した。

◆朝生ワイド“卒業”し、再挑戦準備へ 19年3月29日、読売テレビ「朝生ワイド す・またん!」最後の出演を終え、フリーの時間が増え、再挑戦を「将来的には…」とにおわせた。

◆再挑戦を表明 昨年12月、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」の生放送前に会見。「来年のゴールデンウイークあたりに大阪・淡輪を出発、2カ月ほどで前回、たどり着けなかった米国西海岸のサンディエゴに入港したい」と再挑戦を明らかにした。

◆今年4月9日に出港 サンディエゴを目指して出発。前回のスタート日だった「6月16日到着(入港)」を心に決め、海原へ飛び出した。

◆6・16に悲願達成 現地時間16日午後5時52分、米サンディエゴに到着。ヨットでの太平洋無寄港単独横断に成功した。ひげは伸び放題で「70日間かかりました」と第一声。全行程9000キロを70日かけてゴールまでたどり着いた。

◆帰路も太平洋横断を表明 日本時間17日夕のラジオ出演で、帰路も太平洋横断にチャレンジすると表明。39フィートのヨットをめぐり「アメリカで売ると税金など手続きが大変」とし、自力で“乗り帰る”ことを決めた。「帰路は単独無寄港にこだわらないので、ハワイとかも寄ればいい」とも。

◆滞在約5日で日本へ 6月22日午前5時58分に米出発。日本へ向けて復路に入った。「1回で済む」新型コロナウイルスのワクチン接種も終えたと報告。「小笠原に寄れれば寄りたいと思っている」。と言いつつ、台風を警戒しながらお盆前までの帰港目指す。

◆14日に日本“入り” 東経150度を越え、船内時間は日本時間に。荒天にも耐え、じょじょに帰港へ近づく。25日午前中の帰港へ、おおよそのメド。1日前倒しの帰港となった。