映画「僕と彼女とラリーと」(塚本連平監督、10月1日全国公開)の完成披露上映会が25日、都内で行われ、主演の森崎ウィン(31)が舞台あいさつを行った。

レーシングスーツ姿で登場した森崎は「1年ぶりに着ました。このスーツを着ると、気合が入りますね」と笑顔で語った。

今作は、愛知県豊田市と岐阜県恵那市を舞台に、葛藤を抱える若者が故郷の美しい自然や人々の温かさに触れ、ラリーへの挑戦を通して再生していく姿を描いたヒューマンドラマ。森崎が、父親との確執により過去にとらわれ将来に迷う主人公を演じ、その幼なじみで、地元で暮らすシングルマザーを深川麻衣(30)が演じた。

森崎と深川は同い年ということで、クランクインと同時に「ためだね」と意気投合。「90年生まれって、芸能界にあまりいないよね」などと、盛り上がったという。父親役の西村まさ彦には「撮影前に、ちょっとしたヒントを残してくれる方でした。台本で感じていた感覚とは違い、とても勉強になりました」と話した。

映画のタイトルにちなみ、森崎は今の気持ちをフィリップに「僕とミャンマーとB767」と書いた。ミャンマーは故郷で、B767はボーイング機の種類。現在、全日空がミャンマーに直行便を飛ばしているが、使用している機体がこのB767だという。飛行機マニアでもある森崎は「B767は、飛行機のタイヤ近くにカメラがあり、離着陸がリアルに見えるんです。コロナ禍が収束したら、1度、ミャンマーに戻りたいですね」。

森崎は今月21日が誕生日ということで、スタッフから3リットルのシャンパンヘルメットがプレゼントされた。「めっちゃうれしい。このシャンパン、でかすぎて、うちの冷蔵庫に入らないですよ」と喜んだ。

最後に作品について「きれいな景色に囲まれ、心温まるヒューマンドラマです。映画館で公開されることに感謝するとともに、観客のみなさんには、休息の一時になればと思います」とアピールした。

共演の深川は今月23日、新型コロナウイルスの感染が明らかになり、この日は欠席した。