新潟市を拠点に全国でライブ活動を展開する女性3人組のダンス&ボーカルユニット「ケミカル■リアクション」が、新潟県公式YouTubeチャンネルの新型コロナウイルス感染防止動画に出演。自身の感染体験を踏まえ、意識向上を訴えている。

動画は「あなたにとどけ!新型コロナウイルス感染体験インタビュー」のタイトルで12日にアップ。感染を経験した曽我沙也加(29)と長谷川莉沙(26)が自身の体験を語っている。2人は「私たちが話すことで、少しでも知識を深めてもらえたら」と出演を決めた理由を話した。

7月中旬、長谷川はのどに違和感があり、せきが続いた。その日の夜に38度5分の発熱。同時期に曽我は39度の熱があった。抗原検査キットでは2人とも陰性。それでも熱が収まらなかったため、医療機関で検査を受けると陽性の判定だった。その後は1週間ほどホテルで療養した。

ともに重症化はしなかったが「熱が下がったと思ったら嗅覚、味覚がなくなっていた」と長谷川。療養中、1、2時間ごとに看護師から連絡が入り、そのたびに励まされた。曽我は「『悪いことをしたわけではないから』と言ってもらって。すごく助かりました」と医療従事者への感謝を述べた。

1人だけ陰性で濃厚接触者だった成沢舞香(26)は「2人が元気に帰ってくるように、と祈るしかなかった」と不安だった胸の内を明かした。県内では連日100人の感染者が出るなど拡大が収まらない。「自分を守ることが大切な人を守ることになります」。3人は真剣なまなざしでメッセージを送っている。

※■は右矢印と左矢印の上下